私は転職でこちらに入社しました。以前は調査会社で働いていましたが、もっと応用的な仕事がしたいと考え、調査だけでなく提案もできる四電技術コンサルタントの仕事に魅力を感じました。偶然にも徳島支店で環境グループが立ち上がるタイミングで、環境分野の技術者を募集していたこともきっかけになりましたね。四電グループのスケールメリットや高い技術力もあって、大きな仕事ができることも魅力でした。

河川や海域で堤防の改修工事や橋脚の付け替え工事などの際、事前に現場の環境を調査し、適切な保全対策を実施します。堤防の計画を変更することもありますが、変更できない場合は植物を移植したり、動物であれば代償地をつくって保全対策を実施し、モニタリングを行います。とくにレッドデータブックに載っているような絶滅危惧種の動物は貴重なので、影響を回避・低減するための対策は必須です。そのほか環境学習の一環で川の水生生物調査の講師として地元の小学生に野外授業を行うこともあります。

徳島支店は総務・営業が8名。技術部門は20名ほどで、技術部門のすべての部署が同じフロアにあります。いろいろな分野の専門家が近くにいて、困ったときにアドバイスをもらったり、協力して仕事ができる環境です。また、私自身ふたりの子育てをしながら仕事をし、仕事と家庭の両立を図ってきました。産休や時短制度もあり、女性も働きやすい職場です。最近では育休を取得した男性社員もいますよ。

「私の使命は保全対策を実施すること」という意識はありましたが、最初の10年は調査して結果をまとめることで精いっぱいでした。経験を重ねるほどに知識が蓄積され、ようやくここ5年くらいで保全の提案ができるようになりました。また、小さいころから生物が好きだったこともあり、仕事で専門知識を得るたびに生物の面白さを改めて感じます。経験や知識が増えるほどに仕事の幅が広がっていることを実感します。

仕事は一日の1/3の時間を費やす場所。毎年同じことを繰り返すのではなく、常に新しいことを取り入れることを心がけています。この仕事は会社のメンバーや専門家の方にも加わってもらうので、協力者にヒントをもらったり、自分で文献を調べて技術向上を目指しています。私の仕事のポリシーは「対応は素早く！」。急な問い合わせにもスムーズに対応できるよう普段から資料の整理を徹底しています。相手の立場に立った対応で信頼関係を構築したいと考えています。